ShiinaBandセカンドアルバム制作中 

以前より時間があるはずなのだが、いろいろつっこんでやると時間が足らないということを痛感している。すっかりこのBLOGへの書き込みも停滞してしまった。

2002年の1stアルバム、「Tele-Universe: Works that we can temporally do with HipHop and Jazz」から3年経った。

現在、ShiinaBandの2ndアルバムを制作している。8月にリリースされる予定。

ジャケットデザインが面白いことになっており、パッケージ全体で興味深い作品になる。

音は、シンプルなヒップホップジャズ、崩れた暴力的ロックジャズ、生演奏のリミックス(よつ打ちものやエレクトリカ的なもの)などのラインアップ。

参加してくれたのは、

ソフトな歌心とファンクの幸福な融合が年々深化している森孝人氏(g)、

エレクトリカにも進出し止まるところを知らない才能の天倉正敬氏(dr)

この5月に素敵なニューアルバム「Texture」をリリースし充実しているおがたたけろう氏(Per)

生々しく力強いタッチと存在感が光る林田pochi氏(Key)

常に刺激的な存在であるターンテーブリスト/メディアアーティストの真鍋大度氏(remix)

これが現在のShiinaBandの面々である。

例えば、かつてはAKAI MPC2000というサンプリング・シーケンサがこのバンドのドラマーだった。ドラムセットを持ち込めるスペースをその小さなクラブで確保することが難しかったということもあるが、やりたい音楽にマッチするドラマーが周りにいなかったというのが、マシンを利用した最大の理由の一つだった。しかし、2000年代が深まるにつれ、新しい感性をもった優れたミュージシャン、アーティストが増えた。現在のShiinaBandの音楽も、そうした感性に支えられている。

作品は、JAZZ ELEKTRIKA(球体音像製作所)というインディーズ・レーベルからリリースされる。このレーベルの玉野氏は、今は無き中目黒のクラブMontageで月一回のライブを敢行していた時期には、ShiinaBandにとって不可欠の重要なメンバーだったエンジニアである。

ジャケットデザインは、謎の女性アーティスト、穴蒔可南子。すごいことをやってくれている。

[2005/05/12 11:41] ShiinaBand | TB(1) | CM(0)

シーナバンド回顧(1) 

土日は何もせず、夏だな〜と、思いつつコンフェデレーションカップをテレビでみて、アップルワインを飲んで終わってしまいました。それから、昔の自分のやったバンドの録音を聴いたりしてます。

シーナバンドって、今のかたちになるまでの前史が実は結構長いんです。で現在までは以下のように数期に分けられます。

・ 大学ジャズ研のメンツ時代(〜1997)
大学のジャズ研の後輩を誘って、自分のやりたいような音を作ろうと努力していた時代。今思えば、アシッドジャズとかレアグルーブの流行と並行してます。それから、個人的に大好きだったアフロキューバン的なものも表現しようとしてる。しかし努力してもなかなかそれらしいものは出来なかった、という印象です。

・ 森君加入時代(1998)
ギター森孝人、ドラマー新谷康一郎のトリオで、多分2回くらいライブをやりました。これにサックス奏者2名いれてライブをやったこともあります。この頃の音は、今聴くと、かなりフュージョンぽいです。ドラマーがフュージョン系だったということもありますが、私もかなりテクニカルなことを無理して一生懸命やろうと頑張ってる感じ(ジャコの真似したりとか)。しかし、なんだかアフリカっぽいビートやったり、ディアンジェロの曲を早いスイングで演奏したりと、面白い(かどうかはアレですが)アイデアが出始めてる時代だったかもしれません。

・ おがた、ダイトだいと君加入時代(1998)
旧友おがたたけろう(perc)、そして新しい友人DJ Daito(turn table)を誘って、生ドラム入りの5人編成のバンド。よりグルーブを重視したバンドを目指そうと、心機一転。このメンツでは、多分ライブは2回くらいやったと思います。

・ MPC加入時代(1999〜)
生ドラムを止めて、MPCを導入。今は無き、中目黒モンタージュでの月いちイベント「ラブシック・ナイト」での演奏開始。このころ、音関係を司る玉野哲司もバンド参加。ヒップホップジャズのジャムバンドとバンドを説明するようになったのもこのころ。

・ バンマス不在時代(2000〜)
私の海外渡航によるバンドは一時休止の危機を乗り越え、結局これまで続いてしまいましたシーナバンド(感謝)。ベースは田中けいすけ、土谷竜介が音関係のサポートをしてくれてます。この時期に、DJ ダイトは自らのプレイのシステムをかなり発展させ、MPCによるのループという基本的な土台を超えるような可能性も生まれてきました。

[2003/06/23 23:30] ShiinaBand | TB(0) | CM(0)

シーナバンド回顧(2) 

ざくっと区切るとこんな感じ。だいたい1998年くらいが移行期間で1999年くらいから、現在のかたちになった、というような感じです。
 シーナバンドは、サンプラ・リズムマシン(MPC)の導入で、新たな可能性が広がり現在に至るわけですが、一方で、1998年の時点で模索されていたドラム入りのバンドの可能性は、それはそれとして面白いのかもしれません。改めてテープを聴いてみると、もっと発展させられる余地がたくさんあるはずだ、とも思いました(ただし、この可能性は、かなりの割合でドラマーに依存します)。
 同時に、MPC使ったループ系の演奏も、もっと発展させることは出来るだろう、という気もします。シーナバンドは基本的にかなりざっくりとしたジャムバンド(セッションバンド)で、その場その場の荒々しいノリみたいなもの重視の傾向があるわけですが、もうちょっと構成的に凝ることは出来るだろうし、またテクノロジーの力を借りておもろいことができるかも知れない。結局のところ、かなり人力に頼ってるってところが、このバンドの良さでもあり、限界でもある、というのが客観的な現状認識であります。

アシッドジャズ&クラブジャズ&アンダーグラウンドヒップホップ、そしてジャムバンド等々、ある意味90年代的な音楽のあり方の枠組ってのが重要なバンドの存立条件だった感じがします。多分今必要なのは、もっと新しい音楽のあり方を取り入れること、そして自ら新しい音楽のあり方を作っていくことであると、思いもします。もっとも、実践的なレベルでは、ヒップホップ的な良さと、テクノな良さ、そして生演奏の良さをどう組み合わせていけるのか、このへんが課題ですわな。

[2003/06/23 23:30] ShiinaBand | TB(0) | CM(0)