選挙だし・・ 

選挙だし、一応考えてみた。

郵政民営化が、日本の赤字財政を立て直すことに結びつくのかどうかということであれば、それは全く不確かだと思えてしかたがないのである。

多分、郵貯/簡保の資金が民間に流れるようになる、というお話(「官から民へ」論)はどうもペテンに思えるのである。

なぜならば、根本である国家予算自体が縮小しない限りは、その財源として郵貯/簡保の資金に頼らざるを得ないわけですから、民営化しようがどうしようが、無理矢理にでも国は、郵貯/簡保株式会社(?)に国債を受け入れてもらうことになるでしょうよ。

小さな政府を実現するために郵政民営化を行うのだ、という説明は、不確実な因果関係を恣意的に措定した曖昧な理屈に思えるのである。

年に30兆円も借金している状態(赤字国債)は、年に17−8兆円も借金を返している自転車操業(ちゅうか追いついてないんだから自転車操業以下なわけだけど)は、だれがみてもおかしいんだから、国家予算自体を切り詰めることがプライマリーマターなのではないでしょうか。

だから、なんで郵政民営化が「本丸」なんだか、ちっとも理解できないのである。

私は、基本的には、財投って、正しく使われれば悪いシステムではないと思う。ちょっと奇異に聞こえるかもしれないが、日本は非常に特殊な"社会民主主義"的な資金運用のシステムを有しているのである。国民は郵貯に信頼をおいており、財投のシステムを通じて、公共的な分野に「投資」を行っている、と私は考える。ただし、その素晴らしいシステムは、ホースシットな道路公団等へのお金の流れに代表されるようにまともに運用されているとは言い難い。私は適切な対象に適切な規模でよい財投が行われることを期待したいのだ。
(財投の規模は小さくされなければ、そのうち国際的な批判も被るようになるだろう)。

もちろん、赤字国債引き受けってのが財投の大きな柱じゃあ筋が悪すぎる。郵政民営化に知恵をしぼるより、国家予算自体を縮めること、そっちのが先決で、本筋じゃんかよ、と思えてしかたが無いのである。

もちろん国家予算を縮小することは難しい。しかしそれを実現するのは政治の力しかないだろう。もちろん郵政民営化はそのための何らかの足しにはなるだろうが、それによる弊害も考慮に入れなくてはならないと思う。無駄金を計上しないこと。これが筋。

それが出来るのは政治家なのだが・・・・。もちろん、ブルシットな族議員は全員銃殺に処するべきである。

罵詈雑言御容赦。
[2005/08/14 01:35] various | TB(1) | CM(6)

興味深く読ませていただきました

シーナさんの財政投融資も有効ではないかという意見は一理あると思います。しかし、税金の無駄遣いを減らそうという試みは今まで既に(少なくとも口先だけでは)何度も何度も行われてきたわけで、最終的には水道の蛇口を閉めるしかない、というのが今回の議論ではないかと理解してます。

これを書いてて今までの税金の無駄遣いを減らそうという試み=行政改革についても知っておく必要があるな〜と思いましたです。
[2005/08/14 11:24] ビール大使 [ 編集 ]

たしかに

ビール大使さんお久しぶりです。コメント有り難うございます。私も勉強中でありますw。よろしくご指導くださいませ。

たしかに郵政民営化の議論は、「水道の蛇口をひねるしかない」的発想の改革なんですよね。

しかし、民営化後の郵政が、国家赤字を吸収する媒体であることを止めれるかどうか、実はこれって未知数なんではないか、と思うのです。

例えば、2001年の財投改革において、財投機関債という、特殊法人(独立行政機関)自体が市場からお金を集める仕組みができたわけですが、現実的には結局はそんなことは不可能で、財投債(国債で、郵貯が受け入れ)に頼らざるをえないってのが現状だといわれています。赤字を減らす努力を強力にしない限りは、仕組みを変えても、結局は・・・、ということになってしまった例なのではないか、と思われます。

というわけで結局、歳出自体を減らすことが出来なければ、結局は国債乱発体質は変わらん、ということなのではないか、という筋論に、私的には帰着してしまうのです。

どうも、今回私の言ってることって、民主党なんですが(苦笑)、基本的には私はなんでもかんでも新自由主義的に的風潮には疑問が有り、社会民主主義的な枠組みの良さをきちんと評価しとかないとアカンと思ってます。

しかし、今回の問題で、ネオリベラリズム=自由党、ソーシャルデモクラシー=民主党という色づけが強まるのかなあ、とも思ったのですが、民主党は「第三の道」なんだそうで、よくわからんです。もともと自民党の派閥的闘争による分裂の産物だから、ポリシーによって色づけすることは難しいですわな。


[2005/08/14 13:10] シーナ [ 編集 ]

どもです

こちらでははじめましてm__m

行革ってのも委員長がオリ●クスで
郵政民営化ともどもアメ●カが後押ししてる。村上●ァンドもオリ●クスが資金出してる。とかそのあたりからもうナニも信じられない気がするのは僕だけでしょうか・・・
病気休養中の議員さんにも研究費?数千万払ってるらしいし・・。 いきなりこんなカキコですいません。 
[2005/08/15 00:31] R◎ [ 編集 ]

国民的信用とグローバリズム

R◎さん、こんにちは。

日経新聞は、ポピュリズム的言説動員して小泉擁護の論陣を張っていますね。産業界的には、民営化後の郵貯資金の「官から民へ」の動きが悪い訳ないですからね。もちろん米国含め世界的にもン百兆円の資金は注目に値し、これらが流動化して民に流れ込むことを期待しているのでしょう。グローバル化の波のなかで、日本人の貯金残高が虎視眈々と狙われている、ってところでしょうか。

こういうふうに書くと、ちょいとパラノイアックな陰謀説みたいでアレですが、国際的な資本の論理としてはまあそんなところかもしれませんね。

(国民の信用としての郵貯デポジットと新自由主義的グローバリズムとのトレードオフみたいな話しだと、どうしてもナショナリズム的な言説が立ち上がりがちになってしまうんですけど・・・。)






[2005/08/15 13:07] シーナ [ 編集 ]

グローバリズム?

政治は不案内なのですが。

>郵政民営化ともどもアメ●カが後押しして>る。村上●ァンドもオリ●クスが資金出し>てる。とかそのあたりからもうナニも信じら>れない気がするのは僕だけでしょうか・

最終的に企業が多国籍化することで、国益と社益(?)との一致がみられなくなる現状において、国家という枠組みにそれこそ「たがが外れた」状態を見ることは、うがちすぎなのだろうか。
政治家などそれこそ産業界それぞれの業界代表程度なのではないか、と。
[2005/08/18 23:10] デンクロウ [ 編集 ]

グローバリズム/「国民」

日本では、欧州のようにかなり過激なデモンストレーションするようななアンチグローバリズム集団は多分存在しないと思われますが、基本的には、「資本のグローバリズム化とそれに対するリアクション」という図式で様々な状況を読み解くことが出来るであろうと考えております。

もちろん、両者は複雑に絡み合っていて、一筋縄ではいかないですが。

私の基本的な立場は、原則的には、(一応は)「国民」の意思が反映される(ことになっている)国家の利益分配機能というのは、グローバルな資本の理論による資金の流れよりは、ましなところがあるから、小さな政府がよいとは決して単純には言えない。ということです。これって、ある意味、原理的には民主主義と自由主義の間の矛盾(齟齬)が根底にある問題だとも思われます。この二つの原則のうち、民主主義をちょっとだけ重視しておきたい、というのが現状に対する私の意見。もっとも「国民の意思」が、自由主義(小さな政府)を望んでいるってのが現状のようですが(もちろん財政赤字をどうにかする必要があるという点に関しては「日本国民の総意」と考えて間違いないでしょう)。

あと、グローバル化=米国の覇権の拡大、とう図式も一方であり、これには、基軸通貨としてのドル、基軸言語としての英語、基軸軍事力としての米軍といった、資本の原理以外の力(ヘゲモニー関係)も関わっている。大衆文化、たとえば私もやっているポピュラー音楽の分野なんかは、世界的に圧倒的な米国のヘゲモニー掌握状態っすからね。

話しは戻りますが、

>国益と社益(?)との一致がみられなくなる現状

例えば、中国製のユニクロの安いジャージとかは、日本の消費者の利益にかなっており、もちろん日本の販売者(ユニクロ)の利益にかなっているけど、日本の生産者(ジャージ工場)の利益を阻害する。ユニクロの経済原則に基づく中国生産の選択は、日本国内に利益と不利益をもたらす。さて、この場合、この経済活動は、「国益」にかなっているのかどうか。ここで明らかなのは、「国益」というのは非常に抽象的な概念だということですね。ある日本人の利益は、ある日本人の損である場合が多い。そもそも「国民」という概念も抽象的、あるいはイデオロギー的な言葉である場合が多いわけで、そういう意味で言うと、国家とはそもそも「たがが外れた」機関であるともいえるでしょう。

そして、政治とはそもそも、ある抽象的な概念のもとに、一部の利益を全体的利益や正当な利益等として表象(代理=表現)する作業に他ならない、ともいえるでしょうね。

とりとめなく。
[2005/08/19 10:27] シーナ [ 編集 ]

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たまには政治の話

いきなりの衆議院解散で祭り状態の国会。しかし、わからないのはなぜ郵便事業の民営化が改革の本丸なのかというところ。他の無駄やずるい行為には反応が鈍い。いや郵政の無駄に対しても反応が鈍いのだろう。この調子だと族議員は論外として、郵政民営化を強引に進める
[2005/08/15 01:10] URL なんでも探偵団