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夏に聴く音楽

7年前の夏に、minuanoのおがたクンとやっていたメールマガジン「電化ジャズ通信」に書いたもの。

暑い夏に聴く音楽、みたいな特集号でした。

ー^ー^ー^

さて夏である。「毒には毒をもって制せ」とのおがた編集長からの指令をうけ、電化ジャズ系レコードfor Hot Summerを選択してみました。地球温暖化で日本も徐々にモンスーン化つつある昨今、夏の音楽は涼しげに、なーんて日和ってはいられない。エグいやついきます。とはいいつつ、きいておいて損は絶対ないマストアイテムチョイスしてます。興味持って頂ければ幸い。

● Universal Consciousness by Alice Coltrane (CD、Impluese AS 9210)
 いきなりフリージャズ系で申し訳ありないのですが、奇妙なストリングスと遠くで鳴っているドラムと、アリス女史のゴリゴリ電気ピアノやらハープやらが聞ける、それはそれはきわめて暑苦しいけど音響系垂涎のリバーブもの不思議レコードでありまして、かつて欧米ポピュラー音楽アーティストがこぞってインドにかぶれてしまった時期があり、彼女なんかまったくもってインドかぶれ破れかぶれ音楽家の最たるものでして、ところでインドで思い出したのですが、いまロンドンのモンドでカルトな若者に大人気なのが、夏目雅子=三蔵法師、堺正章=孫悟空の連続テレビドラマ『西遊記』だとのことで、これ言うまでもなくブッダの教え系入った70年代もの冒険活劇でありまして、むべなるかな、ってところなわけだけど、音楽は日本の本格派ロックバンド、ゴダイゴ担当、英国の公共放送BBCでかつて放送され、今やDVDも出てるそうな。

●Get Up With It by Miles Davis(アナログ、CBS SONY 36AP 1783~4、CD、SONY SRCB 5726~7)
 邦訳するなら「これきいてめーさませ」なんてところでしょうかねえ、まあおーきなお世話ですが、実際私は四谷のジャズ喫茶「イーグル」でこのレコードきいて、ロック時代のマイルスに目覚めたわけで、まあ、この時代のマイルスのレコードはどれをとっても暑苦しく(マイルスにとって人生の夏だったんだろうなあ、自伝によればアッパー系度ラックのやりすぎという話もあるが)、そんでライブものが多いのですが、どうやらデューク・エリントンに捧げられているこのアルバムはスタジオ録音だってところがミソでもあり、実は日本やったコンサートのライブ盤で「パンゲア」と「アガルタ」ってのがあるのですが、たしかこれらのアルバムには、「出来る限り大きな音で聴いてください」的なことが書いてあり、もちろんこのアルバムも爆音で聞くにたえる素晴らしい内容、アナログでいうと2枚組、Rated Xではマイルスの弾くヤマハコンボオルガン(だと思う)の不協シロタマ和音炸裂。Misyaはボサノバ風のリズムを持った怪しいトラック、HonkyTonkのリズムチェンジはホントかっよく、総じてマイルスのロックへのアプローチには、ロックそのものにない怪しさが漂っており、このアトモスフェアは好きな人にはたまらないものがるので、是非はまっていただきたい。

●IRAKERE by Irakere (アナログColumbia JC35655)
 続いては、キューバのイラケレというバンドのライブ盤なんですが、このバンド初期のジャズロックとルンバが融合してるころの作品は、荒々しい激しい横揺れのグルーブが際立っていおり、90年代にロンドンのたしかロニ・ースコットとかいうライブハウスで録音される何枚かのライブCDなどより若々しさ溢れていているとともになかなかもって録音をも含んでともかく暑苦しく、実は私がこのレコードを初めて聴いたのは1985年ころ、再び登場の四谷のジャズ喫茶「イーグル」なんですが、当時アフロキューバン音楽の知識を全く持っていなかった私は、なんでこんなにうねりまくるグルーブが可能なのか!とマジでびっくりした覚えがあり、そんで、リズムだけではなく、当時のホーンセクションがまた凄くて、米国に亡命してしまったパキート・デリベラ(Sax)とアルトゥール・サンドバル(Tp)がこのころイラケレに在籍、なるほど超高速ハイトーンのユニゾンばりばり決めており、一方リーダーは、ソロピアノのパートでさえ十分暑苦しいプレイをする故ハナ肇似のチューチョ・バルデス(ともにリーダーの風格漂う風貌ってわけで)、まあだまされたと思って是非聴いて欲しいアルバム、もちろん爆音で聴いて夏をぶっ飛ばしてくださいといいたいところなんですが、これはCDもしかしたら無いかも御免。

●Paris, Texas by Ry Cooder (CD、WEA/WARNER BROS. )
 で、キューバといえば、渋谷系(ってまだある?)にも大人気のブエナビスタソシアルクラブ、ブエナビスタ・・といえば、ヴィム・ベンダース監督とのライ・クーダの組み合わせは今やだれもが口にするわけですが、やはりベンダース監督の映画で『パリ・テキサス』というのがあって、これは音楽映画ではないのですが(良い映画っす)、やはりライ・クーダが音楽を担当してまして、このサントラが本当に素晴らしく、もっとも、これは残念ながら爆音ではなく、とことん暑い夜に部屋の窓を開け放して、ほおを伝わる汗を感じながら、えげつなくも切ないスライドギターの響きに静かに耳を傾けていただきたいアルバムであり、まあ真夏のメランコリーってやつでしょうかね、失われたものに対するそこはかとない情愛みたいなものが漂い、こうした音の存在による空気感の変容を味わって欲しかったりして・・・え?、電化ジャズじゃないって?まあ、堅いこと抜きで行きましょう。

●Light as a Feather by Azymuth(CD、Black Sun)
 次はブラジルもので、あちらの国にはアジムスという素晴らしいフュージョンバンドがあって、かつてNHK FMで「クロスオーバーイレブン」という音楽番組をやってたんですが、その番組のテーマソングとして長らく使われていたのがこのバンドの曲なので、ご年輩の方はご存じかもしれませんし、また、「ジャズ・カーニバル」っていうインストのダンスクラシックで知ってる若い方もいるかもしれませんし、クラブ・ジャズ(フューチャー・ジャズ)愛好者にとってもシンセの使い方等サウンド的に非常にインパクトがあって人気のバンドで、独特のえげつなさとサウダージ(ブラジル的な感傷的感覚)を持ち合わせているところ、ブラジル的なリズム感満開な感じなんかがたいへんユニーク、そういえば、キーボード奏者ホセロベルトベルトラミのシンセのコードしろたま弾きをカーステで聴きながら、アクセル全開でぶっ飛ばすのが好きだ、といっていた旧友(キーボード奏者&アレンジャー)がおりましたが、このアルバムはチックコリアのLight as a Featherと聴き比べてみるってのも一興かもしれませんな。

●番外編:夏の風物詩といえばジャズフェス
 ところで、夏といえば、ジャズフェスティバル、でジャズフェスといえば、「ライブ・アンダーザスカイ」(「セレクト」って言葉がまくらに付くのが正式名称かも)ってのが日本では超有名だったのですが、残念ながら、1992年を最後に終わってしまったようで(最近は夏と言えば、ロックフェスっていうはなしもありますが、気を取り直して)、実はこれ、始まったのが1977年、当初は田園調布にあったテニス用スタジアム「田園コロシアム」で開催されており、多分周りのお屋敷から苦情がきて、ちょうどそのころ出来た「よみうりランドイースト」に場所を移したと思われるのですが、この伝統あるフェスティバルから、伝説のライブ作品が2つ生まれていて、一つは大雨の中決行され激しくも美しく素晴らしい演奏となったV.S.O.P.the Quartet(ハービー・ハンコック、フレディ・ハバード、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズ)による伝説のライブの記録「Tempest in the Colosseum」(1979)(CD、ソニーレコード)と、もう一つは終了時には既に終電がなくなってしまった、やはり雨がらみの1987年の伝説のスペシャルセッション「トリビュート・トゥ・ジョン・コルトレーン」 (DVDかビデオですこれ、日本コロンビア)で、後者はデーブ・リーブマン(ts)等の演奏者のプレイがマジで気迫こもっていて一聴の価値ありでして、この2作品はどちらも電化ジャズではないんですが、しかしジャズのライブ盤としてホントに素晴らしい内容となっており、ぜひ初心者の方に安心して触れて頂きたいとも思っているのですが、私の個人的な体験としてライブアンダーの演奏で印象に残っているのは、たしか1982年のソニーロリンズグループ(with ジョージ・デューク、スタンリー・クラーク、アル・フォスター)と1987年のマイルスデイビスグループでして、前者はNHK FMの生中継(!)で聴取、これも大雨の中での演奏開始で、ロリンズが止めどないアドリブを聴かせる大熱演、ブートでも良いからCD化して欲しいライブなんですが、一方後者は、ものすごく静かに美しく演奏されたTime after Time(マイルスはもちろんミュートトランペット)が忘れがたいです。

●Born to Dance by Players Accociation (アナログ、Vanguard VSD79398)
 70年代後半のディスコブームにはたくさんのダンストラックが量産され、当時はサンプラーやらシーケンサーなんてなかったので、スタジオミュージシャンの需要が大きくて、たくさんのジャズフュージョン系ミュージシャンがディスコ系レコードで演奏しているのを探すのもけっこう楽しいものであったりするので、是非ともフュージョンファンの人は、ブレッカーブラザーズばっか聴いて喜んでないで、夏にはガシガシ、ディスコのレコードでも聴いてみましょ、ってなもんで、このレコードにも、マイケル・ブレッカー、サンボーン、ムトゥーメやスティーブ・カーン等々クレジットされていて暑苦しいノリノリディスコの世界を展開、エブリシングゴナビーオーケーってな感じで、CDもでてるので是非一聴あれ。

●Live'87 Double Album by Chuck Brown & Soul Searchers (アナログ、 Rhythm King Record)
 ダンスといえば、80年代のワシントン発ダンスビートGo-Goの伝道師Chuck Brown率いるSoul Searchersのライブ盤を聴いて夏をぶっ飛ばすってのもまたおつなものだと思うのですが、この人たちのライブは始まったら最後、あたかもクラブDJのプレイのようにメドレー形式で最後までノンストップで突っ走ってしまい、野太いG0-Goビートに乗って、「スイングしなくちゃ意味がない」(ライブではGO-GOしなくちゃ意味がないと歌われる)、「ハーレムノクターン」、「ムーディーズ・ムード」等エグめなジャズのスタンダードチューンが次々と繰り出され、おまけにChuck Brownのギターソロ(スキャットとユニゾンのスタイル)がまたファンキーで善哉ってなもんで、ちなみにこのライブのボトムを支える強力なドラマーはマイルスデイビスグループにも参加しているRicky Wellman、この人凄いですよー、さすがマイルスはいい人に目をつけるよんだよなあほんとに、おっと、なおCDだと、「Any Other Way to Go?」ちゅうタイトルでPolyGramからでとります。

●Light of World by Cool and the Gang (アナログDelite Record DEP-2014、CD、PolyGram)
 暑苦しくファンキーなインストや歌もののなかで、ひときわ光り輝くトラックは、おなじみのSummer Madnessで、3コードのミニマルな世界のなかで、かっこいい要素をぎりぎりの配分で布置することによってできあがってるスーパートラックfor after hoursなんだけど、これをもって今回の狂った夏をぶっ飛ばす企画のチルアウトといたしましょう、なんて言っといて、上昇するシンセ音につられてまた盛り上がっちゃって次のレコードかけたくなったちゃうんだけど、でもそれは読んでくれたあなたにおまかせします。バイバイ。

ー^ー^ー
いまだったら全然違うレコードを選ぶだろうなあ。というわけで第二弾乞うご期待。
 
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    ■アルバム発売中■
    "Complete jam & some other stuff (2008-2009)"
    youtubeにて抜粋聴けます
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    DQC-250 http://SoulGardenRecords/ BounDEE,Inc 2,625円 (税抜き2,500円)

    Member:
    椎名達人 Tatsuto Shiina (B, Composition)
    森孝人 Takahito Mori (G)
    天倉正敬 Masanori Amakura (D,Per)
    菱山正太 Shota Hishiyama (P,Key,Org)
    宇宙灯ル Solatomolu (Vo,Cho)

    01. Adventure#1 (椎名)
    02. Jam#1 (椎名)
    03. The Room featuring solatomolu (椎名/宇宙灯ル)
    04. Soulful Drums (ジャック・マクダフ)
    05. Red Clay (フレディー・ハバード)
    06. Jam#2 (椎名)
    07. Boss (椎名)
    08. Boss & Chiro (椎名)
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